AQ6361は、光通信で使用されるレーザーチップや光トランシーバ、光ファイバーアンプなど、光デバイス生産ラインでの試験・検査に最適な光スペクトラムアナライザです。
CW 光に特化した感度モード[RAPID]の搭載により、当社従来機比で最大20倍の速度で測定できます。 光スペクトル測定にかかる時間を短縮し、お客様の生産効率を向上させます。
当社従来機種との比較
(スパン100 nm、サンプルポイント数 25001、平均化回数1、ノイズレベル約-60 dBmにおける参考値)
AQ6370Eの半分以下のサイズに小型化し、標準収納ラックに二台搭載することができます。
複雑化する生産ラインやチップテスターでの使用体積を削減し、省スペース化に貢献します。
測定の用途に合わせて0.03 nm(高性能モデル)から2 nmの範囲で波長分解能を設定できます。
また、73 dBの高い迷光抑圧性能(高性能モデル)により、高ダイナミックレンジの測定を実現します。
光入力部にフリースペース構造を採用し、シングルモードおよびマルチモードファイバー、大口径ファイバーに対応。PCコネクタとAngled PCコネクタの両方を使用できます。そのため、接続する光ファイバーの種類が変わっても、AQ6361を使用することができます。
AQ6361には、使用環境の変化による波長誤差を自動補正す る波長校正機能が搭載されています。波長校正は外部光源を 使用しても行えますが、オプションの波長校正光源を内蔵することで、より容易に行えます。
外部モニターとマウスを接続することで、現場で直接操作することができます。
また、Webサーバ機能により、ネットワークに接続したAQ6361をソフトウェア不要でリモートコントロール・リモートモニターすることも可能です。
外部モニターとマウスによる操作の例
トリガ信号の入力および出力に対応。
外部からのトリガ信号に同期した測定や掃引状態の出力が可能です。他の機器との同期や自動制御が可能です。
また、Digital I/Oにも対応しています。
イーサネットポートおよびGP-IB(オプション)を搭載しています。標準リモートコマンドは、IEEE-488.2 適合のSCPI (Standard Commands for Programmable Instruments) に準拠しています。
当社従来機AQ6370/AQ6380シリーズやAQ6317シリーズの両方と互換性があり、既存システムからの移行も容易です。
LabVIEW®やMATLAB®、Pythonによるコントロールも可能です。
さまざまな光デバイスおよび光システムの光スペクトル特性を評価するための解析機能が組み込まれています。お客様自身で解析機能をプログラムする必要なく、生産ラインの設計時間を短縮することができます。
AQ6361は、様々な光部品や光デバイスなどの評価・検査に適しています。
●LDチップ
●DFB-LD
●ITLA
●光トランシーバ
●光フィルター
●WSS(Wavelength Selective Switch)
●EDFA(Er Doped Fiber Amplifier)
●WDMシステム
AQ6361のフリースペース構造はシングルモードファイバーとマルチモードファイバーの両方に使用できます。LDチップやTOSAから空間出力されるレーザービームのコア径の広いマルチモードファイバーを使用して効率的に取り込むことができます。
LDチップの空間光計測
高性能化が進むITLAのような光デバイスは、その性能を評価するためにも高性能な測定器が必要になります。AQ6361はその高い波長分解能と波長確度により、高性能な光デバイスの評価にも使用できます。
735385 NA変換アダプタは、AQ6370シリーズ / AQ6361 / AQ6360 光スペクトラムアナライザ専用のアクセサリです。
比較的大きなNAを持つGI50またはGI62.5マルチモードファイバーにNA変換アダプタを接続することで、光レベル測定の安定性を向上させることができます。