可視光の評価では、光の物理特性だけでなく人間の目の感度特性に基づいた評価が求められる場合があります。それは光の色が光源の分光放射輝度とそれを見る人の目の分光視感度との積によって決まるためです。国際照明委員会(CIE)では、人間の目の分光応答度に対応する3つの等色関数(x‾(λ), y‾(λ), z‾(λ)) を定めており、これらの等色関数を通して光源を測定したときのそれぞれの出力をX, Y, Z で表わします。これを三刺激値と呼びます。
対象のモデルは、モノクロメータを用いて光スペクトルを測定を行いJIS Z 8701「色の表示方法」に則り三刺激値X, Y, Zを求め、CIE 1931「2 度視野に基づく等色関数」を基に色度座標x, y, zを算出します。また、色度図と光スペクトルからドミナント波長を求めます。ドミナント波長は測定スペクトルの色を代表する波長であり、 主波長とも呼ばれます。 同じドミナント波長でも光スペクトルが同じであるとは限らないため、光源の正しい評価にはCIE色度図と光スペクトルを同時表示できる本器が有用です。
CIE色度図とドミナント波長は、[Analysis2]にあるCOLOR解析機能を使用して求めることができます。この機能はアクティブトレースに表示されている可視光帯域の光スペクトルに対して等色関数を用いた色彩分析を行い、色度座標を求めて色度図を表示します。
可視光領域の測定に最適化された高性能モデル
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可視光から通信波長をカバーする広帯域モデル
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